Hiromasa Ihara / Snowboard And Lifework

2016.03.14

今シーズンも無事にROOM MAGを二冊発行をすることができました。これも沢山の仲間と協力頂いているスポンサー、そして読者の皆様のおかげだと思っております。 本当にありがとうございます!フリーマガジンとしてリリースしているので、数に限りがあり読むことができていない方々のためにもcoifのブログ内で少しずつアップしていきます。この機会に少しでも興味を持った方がいれば、配布店で残り数少ないバックナンバーを即入手してくださいね。
 
 
今回は2015.11 リリースのISSUE3に掲載したニセコローカルの井原 寛公さんのお話しです。
 
 
プロスノーボーダーにしてコーヒーショップのオーナー。スノーボード専門誌のカバーを飾るという偉業を二年連続成し遂げた井原寛公。
 
3シーズン前にFREERUNのカバーになった一枚。表紙なのに折りたたみになっていて見開きという珍し形でした。
 
 
いっちゃんの愛称で、ニセコ グラン・ヒラフリゾートのバスセンター横で、MOUNTAIN KIOSKという名前のコーヒーショップを営んでいる。
 
 
コーヒーの思い出について聞くと、スノーボードの撮影でカナダのウィスラーへ行っていたとき、山に上る前の日課としてカフェやスターバックスで飲んでいたコーヒー。当時十代ながらすごく贅沢で、幸せに感じていたと語ってくれた。もう、その話から今のライフワークの基礎は十代の頃に、無意識ながらあったに違いない。スノーボードトリップを通して、さまざまな国のカルチャーに触れたり感じたりすることは、旅の持つ大切な要素だと思う。
 
 
現在の生活スタイルについて、彼の意見は興味深い。
 
”俺達がスノーボードを始めた頃はスノーボードカルチャーを愛したから、仕事にしようとかよりはこの世界観にいたい、コレをやりたって感じで入った。だから、大人になってもこのカルチャーに居続ける方法を考えるのは、自分にとっては自然だった。今スノーボードを始めた子供達には、スノーボードだけで終わってほしくないなと思う。
 
 
生まれ育ったニセコエリアは、客観的に見ればいい環境。街も山も近くて、リゾートもあってバックカントリーも楽しめる。でも、もっともっと僕達みたいなのが生きていける環境を作っていきたい。今は、6(仕事) : 4(スノーボード)で生活できている。昔みたいに撮影などはできなくなってしまったけど、スノーボードは楽しめていて、そこにフラストレーションはないよ。それはウソになるのかな? 仕事中に、「今日はいいパウダーだったよ」って聞く時とかはね。笑 でも、コーヒーショップが俺に合っているのは、そういうのも喜びに変わる。その人達が滑り終わった後にコーヒーを飲みに来てくれるっていう一連のルーティーンに、嬉しさを感じる。スノーボーダーとしてなのか、バリスタとしてなのか、常に一緒にセッションしている。"
 
ROME SDSのカタログにも使われた一枚
 
一番スノーボードから受けた影響は?と尋ねると、スノーボードが本来持っている多面性、アート的なものに惹かれたという。これからも井原寛公は、このショップを通して次の世代へスノーボードを継承していく。もし、ニセコに来ることがあればMOUNTAIN KIOSKに寄って頂き、一息ついていただきたい。
 
 
Hiromasa Ihara(井原 寛公)
出身/北海道倶知安
メインスポンサー/ ROME SDS
 
Text / Tsutomu Nakata